【平成から令和へ】非常持ち出し袋の中身を見直し(前編):0次・1次避難と「持ち歩くお守り」のリアル

はじめに

以前「非常持ち出し袋の中身と備蓄品」という記事を書いたときも、「結局、リュックに何を入れれば正解なんだろう?」という疑問からスタートしました。

あれから時が経ち、防災の考え方も大きく進化しました。「ローリングストック」という概念が当たり前になり、災害時の定番グッズや個人で持ち歩くお守りの内容も変わってきています。

漏れがないようしっかりと見直しを行いつつ、「0次・1次・2次」という避難段階に分けて、改めて我が家の備えを整理・更新してみようと思います。

防災の基本:「0次・1次・2次」で考える

防災用品を1つの大きな袋に詰め込もうとすると、重すぎて動けなくなったり、いざという時どこにあるか分からなくなります。まずは次の段階に分けて準備するのがおすすめです。

  • 0次避難(EDC:日常の持ち歩き):外出先で被災した時のカバンの中身
  • 1次避難(緊急持ち出し):揺れ直後に「まず命を持って逃げる」ための装備(枕元・玄関)
  • 2次避難(備蓄・生活維持):避難所生活や在宅避難を数日〜1週間乗り切るための備蓄品

1. 0次避難:おでかけカバンに入れる「持ち歩くお守り」

会社やお出かけ時にカバンに入れている非常用セットです。

  • 小型LEDライト(スマホバッテリー温存のため)
  • ポケットティッシュ / ウェットティッシュ
  • 常備薬・コンタクトレンズ・お薬手帳のコピー
  • 個包装の綿棒・ばんそうこう・アルコール綿
  • 非常食(羊羹):少量で高カロリー、かつ賞味期限が長く潰れにくい「羊羹」をカバンに忍ばせています。
  • 現金(10,000円札、千円札数枚と100円玉):停電時の電子マネー不可対策。お札を崩せない場面も考慮して千円札や小銭も必須です。
  • 文具類:サインペン、ガムテープ、ダブルクリップ、粘着付箋紙(メモを残す、物をまとめる、掲示に万能)
  • ラジオ・裁縫セット

※携帯トイレも検討対象ですが、日常の持ち歩き(重量や嵩張り)としてはトレードオフになるため、必要に応じて選択しています。

【コラム】モバイルバッテリーは「常時持ち歩く」のが正解か?

防災の観点から「モバイルバッテリーを常に持ち歩くべき」という意見も多いですが、個人的には常時携行にはあまり賛成していません。 バッテリー自体の重量負担に加え、夏場の高温下(車内や直射日光下のカバン)での保管による発火リスクや劣化、過充電の管理など、日常のリスクが増えるためです。外出時間や行き先に応じた運用が現実的と考えています。

2. 1次避難:災害時緊急対処装備(身一つで逃げる枕元装備)

夜間や就寝中の被災を想定した「まず身を守り、家から脱出する」ための最低限の装備です。重たくして逃げ遅れては本末転倒です。

【枕元に置いておくもの】

  • 底の厚いスリッパまたは非常用スニーカー(割れたガラスや瓦礫から足を保護)
  • 懐中電灯・ヘッドライト
  • ホイッスル(閉じ込められた際のSOS用)
  • 軍手・革手袋
  • メガネ(視力が悪い方は必須)

まず命を持って外に脱出する。ここまでが「1次避難」です。

次回【中編】では、自宅で数日を乗り切る「2次避難・備蓄品」と、昨今の猛暑で災害化する夏を生き抜くための「非常用電源(ポータブル電源 vs ガソリン発電機)」について詳しく書いていきます。

中編「【平成から令和へ】非常持ち出し袋の中身を見直し(中編):ラップ最強説と「酷暑を生き抜く非常用電源」」へ続きます。

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